ARM・x86統合プロセッサも視野!?  AMD巻き返し戦略の中身AMDはARMライセンス取得に動くか

タブレット向けプロセッサ市場で出遅れた米AMDは、新プロセッサの投入で巻き返しを図る。さらに同社は競争力向上の切り札とすべく、英ARMとの関係強化の可能性を探っているようだ。

2012年04月05日 09時00分 公開
[Andy Patrizio,TechTarget]

 米AMDは、タブレット市場への対応という点ではやや動きが鈍かったものの、ここにきて同社は方針を大きく転換。同市場で基盤を確保する構えを見せる。しかし(同社にとってはいつものことだが)、その可能性には疑問符も付く。

 米IntelがAtomプロセッサでNetbook市場に全力を傾注していたとき、AMDはそのチャンスをみすみす見逃した。スマートフォン市場で支配的地位を築く英ARMは、新たに認知されたタブレット市場に覇権を広げた。

 AMDの出遅れは、Netbook市場とタブレット市場への進出に消極的だったダーク・メイヤー元CEOを辞職に追い込む結果となった。長引いた後継者選びの末、2011年8月に中国Lenovoの元幹部であるロリー・リード氏が同社のかじ取りを任された。

 それから6カ月後にAMDが開催した年次イベント「Financial Analyst Day」において、同社は「Hondo」と呼ばれる新プロセッサを柱とするタブレット戦略を発表した。同社でタブレット担当製品マーケティングマネジャーを務めるクリス・サトフェン氏は、「ダーク(メイヤー)が去ってロリー(リード)が来るまでの間、われわれは省電力技術の開発に注力していた。そしてロリーの就任後、この取り組みをさらに強化している」と語った。

ITmedia マーケティング新着記事

news091.jpg

生成AI「Grok」はXを存続の危機から救うか?
広告主のX離れが続く中、イーロン・マスク氏は新たな収入源を確立することができるのだろ...

news157.jpg

小売り、消費財、旅行商品の購入における「情報過多」の影響――アクセンチュア調査
消費者は意思決定にまつわる雑音に悩まされていますが、生成 AI が問題解決の鍵となりそ...

news089.png

無料で使えるWebフォーム作成管理システム nocoが「ヘルプドッグ フォーム」を提供開始
直感的なUIと豊富なテンプレートでフォーム作成にかかる時間とコストを大幅に削減。フォ...